SPY×FAMILY(スパイファミリー)【3話 MISSION:3】【感想・ネタバレ】【コミックライク】
3話「MISSION:3」
前回のあらすじ
三者面談のために母親も必要になったロイドは、偶然知り合ったヨルという女性に恋人のフリをして欲しいと頼まれます。ヨルは暗殺者でしたが、世間では独り身の女性は何かと疑われるために彼女もパートナーを必要としていました。ロイドにとっては渡りに船で交換条件に母親役を頼みますが、勢い余って(偽装)結婚することになったのでした。
【漫画ネタバレ目次】「SPY×FAMILY」【コミックライク】
「SPY×FAMILY」【2話 MISSION:2】【コミックライク】
面接試験対策で家族の絆が強まる アーニャの可愛さが増してます
ヨルと偽装結婚することになったロイドは引っ越し先にヨルの荷物を運び入れています。もちろん寝室は別で、来客の時だけ誤魔化すことにします。アーニャがヨルを出迎えています。
父スパイ、母殺し屋、娘超能力者のそれぞれが自分の利益のために疑似家族を開始しました。「アーニャに ははうまれてめでたい」。アーニャの言葉は的確で味があります。
偽装結婚の日づけは怪しまれないように、1年前に入籍したとしています。お互いに秘密を抱えながらの生活で、ヨルはダンボール箱に猛毒の武器などを隠し持っていますが、アーニャは思考を読んでびくっとなったりしています。
名門イーデン校に入学するための面接試験対策に、ロイドが試験官となってアーニャをテストします。休日はどんなことをと問うとアーニャは「ちちにるすばんをめいじられるので ひとりでさみしくてれびをみてます」と答え、お母さまの教育方針はとヨルに尋ねると「先手必勝・・?」とこちらもまっとうな答えが返ってきません。
ロイドは模擬面接をやる段階にないと、まずは上流家庭における一般常識を身につけるためと、3人の共通認識を作るために街へ出かけます。
ヨルがアーニャと手をつないでいる姿を見てロイドはほっとしていますが、(ああ 小さくてかわいかった頃の弟を思い出します 思いきりハグしてあげたら肋骨を2本折ってしまったこともありましたっけ)とヨルが昔を懐かしむと、その思考に怯えたアーニャが逃げて行きます。あまり懐いていないのかと考えを改めるロイドです。
教養を身につけるためにオペラを観に行きますがヨルは頭にハテナ、アーニャは爆睡です。美術館にも行きますが、首のない彫刻にアーニャは「くびちょんぱ からだちょんぱ」とはしゃぎ、ヨルは断頭台の絵画にうっとり。
愛国精神にも触れさせようと街頭の政党演説も聞かせますが、多数の思念が渦巻いている場所では、人の心の読めるアーニャには負担が大きくぐったりしてしまいます。
高級店に食事に行きますが、そこでもアーニャはナッツの部分だけ手づかみで食べ、ヨルは食事用のナイフに恍惚とした表情になっています。スパイ歴十数年、数々の任務をこなしてきた<黄昏>もさすがに挫けかけています。思考を読んだアーニャの「どんまい ちち」。
人選をミスったかと後悔するロイド。そもそも他人をアテにすることが間違っていたと、あらゆる事態を予測・準備し、周到な計画に基づいて行動することがスパイの鉄則と考え直しています。
面接官の質問をひとつ残らず列挙し・・と頭を悩ませますが、そこまでやるのは現実的ではないと解決策が浮かびません。見かねたヨルが気晴らしを提案し、景色の良い高台に連れて行きました。
絶景に心が和むロイド。「ひとがごみのようだ」とアーニャ。ヨルは「仕事」で疲れた時にふらっと立ち寄るそうで、自分のしていることがここで暮らしている人たちの役に立っていると思うと「またがんばろう!」と思えるのだと言います。その言葉にロイドは感銘を受けたふうです。
街の様子を眺めていると、ひったくりが発生します。ロイドは「不用心な婆さんだ」と斜に構えていますが、いち早く飛び出したのはヨル。急斜面を身軽に飛び降りて犯人を追いかけます。犯人を見失いますが、取られたお婆さんには「必ず捕まえますので!」と約束しています。殺し屋ですが人は良いヨルです。
ロイドはアーニャを抱えて追いかけますが、人混みに紛れてロイドも犯人を見失っています。
アーニャは様々な思考に頭をくらくらさせながらも一生懸命に思考を追いかけ、(あのババアたんまり持ってやがるじゃんか!)と考えている人物に辿り着きます。とはいえ直接人物を特定すると能力のことがバレるので、「ちち!」と呼ぶと、「けーきたべたい!」と犯人のいる方向を指差します。
ロイドはさっき食べたばかりだろうと呆れますが、そちらに目をやると服装を変えて悠々と歩いている犯人の姿。スパイ心を刺激されたのか、(オレを欺けると思うなよ)と戦闘モードに入ると、帰って来たヨルにアーニャを預けて犯人に襲いかかります。
「とりあえず旨いモンでも食いに」と鼻歌を歌っている犯人の頭上から飛びかかって抑え込み、「貴様には臭い飯が妥当だ」とひとひねりで捕まえます。しかし、スパイは目立ってはいけないので素早くその場を立ち去ります。ヨルはアーニャを抱きながらその様子を見ていました。
お婆さんに感謝されるヨルは、「取り返してくれたのはうちのオット・・シュジン?ですので」とたどたどしく、ロイドも「ボクはヨルさんがいなかったら追いかけもしなかった」と正直に伝えます。それを謙遜と受け取ったお婆さんに「ありがとうねぇ いい男だねぇ」と言われます。
普段、影に徹して日の目を見ることのないロイドは(たまにはまぁ 感謝されるのも悪くないか)とちょっとにやけていますが、アーニャには(ちち つんでれ)と読まれていました。
ロイドはいい気分転換になったとヨルにお礼を言い、改めて「仕事」を頑張ると言います。「ちちとはは イチャイチャ」とアーニャ。「してない!」「してません!」と全力で否定する二人です。
「アーニャにはなんかありがとうない?」とお礼を強要するアーニャに、「そうだなおまえの胃袋のおかげで犯人見つけたからな えらいえらい」と本当は心を読んでズバリ犯人を特定したことを知らないロイドは適当に褒めています。
その様子を見ていたお婆さんに、「あなたたちとっても素敵な家族ね」と微笑ましそうに言われるのでした。
家に帰ると模擬試験の再開です。休日に何をしていたかの質問に、アーニャは今度は「おぺらみて びじゅつかんいって れすとらんでたべたりします」と一応正解を答えられるようになります。
気を良くしたロイドは「おともだちが悪いことをしているところを見てしまいました どうしますか?」という質問を重ねますが、アーニャは少し考えた後、「うえからとびのって やっつけてくさいめしくわせます」。「そこは見なかったことにしとけ」とロイドは脱力してしまいます。
「ちちかっこよかった!」とアーニャが言い、ヨルも「かっこよかったですね!」と同意。仲良さげにココアを飲んでいる姿を見て、ロイドはお婆さんの言った「あなたたちとっても素敵な家族ね」という言葉を反芻しています。
(そう見えたのなら まあ 準備の1%くらいは済んだと思う子ことにするか)と自分を納得させるのでした。
まとめ
凄腕スパイのロイドが一番人間くさいですね。そして苦労を背負い込んでいます。
アーニャの無邪気な様子と、どこで覚えたかわからない語録。なごみ要素でありつつ笑えます。普段の様子は完全にお子様ですが、超能力も役立っています。
アーニャはロイドに懐いていますし、ヨルのことも受け入れています。もちろん、「殺し屋」という設定にまずわくわくしているのも大きいですが、通常モードではおっとりしたヨルの性格にも懐いているのかもしれません。
偽装家族がちょっとだけ家族に近づきました。こういうホームコメディのあったかい感じがいいですね。
「SPY×FAMILY」【4話 MISSION:4】【コミックライク】
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