SPY×FAMILY(スパイファミリー)【8話 MISSION:8】【感想・ネタバレ】【コミックライク】
8話「MISSION:8」
前回のあらすじ
イーデン入学のための準備を整えるフォージャー家。制服が完成してご満悦なアーニャでしたが、不良に目をつけられ誘拐されようとします。そこへヨルが駆けつけてアーニャを救いました。アーニャはヨルのカッコよさに憧れ、護身術を習い始めるのでした。
【漫画ネタバレ目次】「SPY×FAMILY」【コミックライク】
「SPY×FAMILY」【7話 MISSION:7】【コミックライク】
星8つでの特待生の道は諦め、直接息子と仲良くなるプランBに変更するも、早くも雷1つ!
イーデン校の入学式にフォージャー家は三人で出席しています。新入生徒は208名いるようです。
標的デズモンドの出席する懇親会に出るにはアーニャが特待生になるのが必須条件ですが、多くの科目で首席を取って<星>8つ集める優等生プランは既に諦めています。ロイドの心の声を聴いてアーニャはショックを受けていますが当たり前です。
それよりも今年度に入学したデズモンドの次男ダミアンと仲良くなり、直接、家に呼んでもらえるような関係になればダイレクトに標的に接触できると、プランBの<ナカヨシ作戦>に狙いを変更しています。
裏から手を回してアーニャと同じクラスになるように仕向けていました。アーニャはロイドの内心の声を聴いています。
アーニャの番になり、名前を呼ばれて壇上に上がります。ロイドは孤児院で暮らしてきたアーニャのコミュニケーション能力を信じることにします。
アーニャがダミアンを見つけて(あくのボスのこども)とじっと見ていると、ダミアンは(なんだあの女)(さては早くもオレの魅力に気づいてホレたか なかなか見る目あるじゃないか)と考え、見下されたアーニャはカチンときて身を翻します。
立ち去った先にはベッキー・ブラックベルという黒髪を左右でまとめた可愛らしい女の子がいて、「よろしくね!」と挨拶してきますが、(ガキっぽい子 世話役くらいにはしてあげてもいいかしらね)とこちらも見下してきたので、すんっとそっぽを向きます。
ベッキーの内心を読んで離れていくアーニャに(オーイ!)とツッコむロイドです。
ベッキーは大手軍事産業ブラックベルCEOの娘。その後ろには人民議会副議長の娘や、男子の中には保安局要人の息子もいます。情報の山のクラスメイトに前のめりになるロイドを、(お子さんのこととなると必死ですね)とヨルは勘違いしてしています。
アーニャの属する3組28名のクラス担任はヘンダーソン。クビにならずに済んだようです。新入生たちは担任に率いられて校内の見学をしたのち、各教室に向かいます。保護者はラウンジにて待機です。
ヘンダーソンに率いられてぞろぞろと校内を案内されるアーニャら新入生。食堂には「皇帝の学徒」にしか入れない特別な食堂があることや、星を8つ集めれば誰でも特待生になれることを説明しています。雷8つで懲罰や除籍もあると言う時は、自然とアーニャに視線がいきます。
ダミアンは取り巻きに囲まれて、あっという間に特待生ですねと持ち上げられています。国家統一党総裁の息子であることを自慢しています。
<ナカヨシ作戦>の「標的」を見つめるアーニャに気づいたダミアンが、「おまえんトコは? 親は何の仕事してんだ?」と馬鹿にしたように話しかけてきます。
スパイと言いかけますが、任務のために我慢と「こころのおいしゃさん」と答えます。「ショボい資産なんだろ」と鼻で笑われます。「アーニャおまえんち あそびにいきたい」と言いますが「バカ言え 身のほどを知れこのブス!」と言われてしまいます。
いまこそヨルに習った「ひっさつぱんち」を繰り出そうかと拳を握り締めますが、「感情に任せて力を振るう者は真の強者とは言えません」というヨルの教えを思い出します。「ちょっとした意地悪くらいなら笑って流せるのがカッコイイお姉さんですよ」。
ベッキーに少しは言い返しなさいよと言われますが「アーニャぜんぜんきにしてない」と言うと、目を細め、フッと笑うのでした。笑顔と言うよりも完全に小バカにした表情で、ダミアンはギリギリと歯を食い縛って怒り、ベッキーはオトナの余裕と別方向に感銘を受けています。
ベッキーに「アナタ意外とオトナなのね!」と言われて嬉しそうなアーニャです。もう一度ダミアンにトドメの細目表情を見せつけます。キレるダミアン。アーニャは(ははうそつき えがおやくにたたない)と思っていますが、自己責任です。
そのまま校内の案内は続きますが、ダミアン一派からは紙屑を投げられたり、地味な嫌がらせを受けます。ベッキーが先生に言いつけると言っても「オレらがやった証拠あんのかよ!?」と逆ギレです。
「オイにやけブス てめーは今後いじめにいじめぬいてやるからな! 二度とヘラヘラできねーようにベッコベコにしてやる!」とダミアン。「泣かしても心の医者のパパが治しちゃんじゃ?」と取り巻きが言い、アーニャの細目に小さな炎が宿ります。
くるっと先生の位置を確認すると、油断したダミアンの顔面に「ひっさつぱんち」を繰り出しました。吹っ飛ぶダミアン。騒ぎを聞きつけてヘンダーソンが走って来ます。
「てをのばしたとこにぐうぜんこのひとが・・」とアーニャは言い訳をしますが、取り巻きたちが見逃しません。
「アーニャがやったしょーこあんのか」とさっきやられた言葉で反撃しますが、「おもくそまえのグーパンのあと ついてるだろがー!」と不発に終わります。
ヘンダーソンには「もしも偽証なら恥ずべき行為だぞアーニャ・フォージャー」と詰問され、ベッキーが意地悪されていたとフォローしてくれますが、「殴ったのは本当なんだな?」と念押しされて黙り込むアーニャ。
困ったアーニャはヨルの教えを必死に思い出しています。「力の正しい使い方 それは例えばお友達をピンチから助ける時のような・・」。
考えた末、アーニャはベッキーの足元を指差し、「こ・・このこのあし ふんでたから」と苦し紛れに言います。「アーニャおこっちゃった ごめんさない」としおらしく項垂れます。
ベッキーはそんなアーニャの小賢しい小芝居に気づかず、(あたしのために!)「アーニャちゃん!」と抱き着いて喜ぶのでした。
ヘンダーソンは(私憤を収め だが友のためには男子にも毅然と立ち向かうその心意気 エレガントだアーニャ・フォージャー)とこちらも都合良く勘違いしてくれていますが、(だが しかし・・)。
ラウンジで歓談するロイドら親たち。デズモンドはやはり現れませんが、焦る必要はないとロイドは持久戦の構えです。オリエンテーションが終わり、子どもたちが帰って来ますがアーニャの姿がありません。
不審に思ったロイドにヘンダーソンが声をかけてきて、呼ばれて連いて行くと、アーニャが男子を殴ったと知らされます。しかもデズモンドの息子。ロイドは顔面蒼白です。
本来なら暴力行為は問答無用<雷>3つのところを、ヘンダーソンの裁量で1つに勘弁してもらいましたが、入学初日からプランA、Bともに破砕。
入学の集合写真に写るフォージャー一家の顔は、晴れやかな入学式の舞台とは思えぬ澱んだ顔になっていたのでした。
まとめ
入学式からやらかしてしまったアーニャ。早くも「ひっさつぱんち」が炸裂です。
アーニャの特待生プランはいかにも無理があり、ロイドが<ナカヨシ作戦>を出した時には「なるほど」と思ったものですが、こちらもあっさりと破れます。
<黄昏>の力を持ってしても手の尽くしようがありませんね。
「アーニャがやったしょーこあんのか」の無駄な切り返しには笑いました。先生の位置まで確認してから殴ってましたし、「このこのあし ふんでたから」という言い訳も考えついたし、たくましい面もあります。
<雷>ひとつとマイナスからのスタートになりましたが、一応、ベッキーという女友達はできたみたいなので、ここから巻き返しですね。
「SPY×FAMILY」【9話 MISSION:9】【コミックライク】
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