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SPY×FAMILY【37話 MISSION:37】【感想・ネタバレ】【コミックライク】

37話「MISSION:37」

前回のあらすじ

懇親会が近づき、アーニャがロイドの真の目的をサポートしようとしますが<星>8つ獲得の路線を諦め、プランBのダミアンと仲良くなる作戦を目指しています。それを恋心と勘違いしたベッキーがサポート。オシャレのために二人でショッピングに出かけます。いつも相手を振り回して友達ができたことのないベッキーでしたが、アーニャの底抜けの明るさに救われ、また一段と仲良くなったのでした。

 

【漫画ネタバレ目次】「SPY×FAMILY」【コミックライク】

「SPY×FAMILY」【36話 MISSION:36】【コミックライク】

(以下、37話のネタバレを含みます)

 

最大の目標の懇親会 ロイドはデズモンド(ダミアンの親)との面会なるか

イーデン校では懇親会のために、厳重な警備が敷かれています。ロイドは教員に変装してどこかに隙がないか探っていますが、まったく穴が見つかりません。

 

会場となる「知恵の塔」には、正面以外には嵌め殺しの窓がいくつかあるのみ。屋上からの侵入も不可能で地下からのルートもなし。変装して紛れ込むことも、盗聴器を仕掛けることも難しい。

 

何日も前から潜入しておくのも現実的ではなく、一度きりの接触ならば強引に突破も可能ながら、<梟>の目的はデズモンドの「暗殺」ではなく「継続的な接触」。

 

誰かに成りすましての接触も不自然になるので、ロイド・フォージャーとしての接触が最適となり、今回は次回のための下見と仕込みに作戦を変更します。

 

学校では授業が終わり、懇親会の話で盛り上がっています。ダミアンはその喧噪を聞き流しながら、兄へと電話をかけます。用件はと冷たく訊かれるものの、ダミアンは気を取り直して父親への伝言を頼みます。

 

会が終わった後に少しだけ会いたいので、第2図書館の中庭で待ってると。兄は少し考えた後、「伝えておく だが期待はするな 父上は忙しい」ととりあえず了承してくれました。

 

思うところのあるダミアン。重たい空気を読まないクラスの女子がダミアンに、父親に挨拶させて欲しいと話しかけてきますが、「うるせーな」と睨みつけて去って行きます。慌てて追いかける取り巻きたち。

 

アーニャはダミアンの思考を読み、(じなんきょう あくのボス(じなんのちち)と会うつもり・・?)と、おされさくせんの失敗を取り戻そうと跡を尾けます。買物に行こうと誘って来たベッキーもついて来ます。

 

アーニャとしては直接デズモンドに物申すつもりですが、バレバレの尾行を気付かれて「先週から何なんだてめーは!! キモチワリーんだよ!! ついてくんな!!」とダミアンに罵声を浴びせられます。

 

取り巻きが「ダミアンさまあいつひょっとしてダミアンさまの・・」と言いかけ、ちょっとドキドキするダミアンですが、「ダミアンさまのお父上に取り入ろうと我々の跡を・・」と言われてガーンとショックを受けています。

 

「バカバカブース!! 短足ブぅース!! 二度と近寄んなキモキモストーカーゴリラ!!」と悪態をついて逃げて行きます。

 

「アーニャもういちど あいつをなぐろうとおもう」アーニャもさすがに我慢いかなかったようですが、「ダメよ 退学になっちゃうわよ」とベッキーに冷静に止められています。

 

そこへ学校へ潜入しているロイドの思念が飛んできます。(くっ・・やはりダミアンとの仲は悪いまま・・プランBは望み薄か・・!)。

 

はっととするアーニャ。ロイドはアーニャなりに頑張っていることを褒めていますが、アーニャはダミアンの跡を追いかけます。

 

ダミアンたちはそのまま待ち合わせ場所に行きます。陰に隠れて様子を伺う変装ロイド。

 

会場は物々しい雰囲気で、高級車がズラリと並んでいます。その空気に呑まれたダミアンは「やっぱ父上と会うのやめる」と怖気づきます。(何だと・・!?)隠れているロイドが焦っています。

 

ダミアンは「そうだよ父上はすごいんんだ 忙しいんだ オレなんかにかまってるヒマあるわけない」「もっかい兄貴に伝えてくる 待ち合わせは中止に――」と踵を返しかけた先に現れたのはアーニャ。両手を広げて行く手を遮ります。

 

「何だよ まだいたのかストーカー!」ダミアンの罵声にも負けず「ふっ」と笑ったアーニャは、「じなん びびってる アーニャにはわかる」ニヤリとします。

 

(な・・何だコイツ まさかオレの心を・・!?)とダミアンが警戒し、アーニャは能力がバレるとマズいと思って咄嗟に話を切り替えます。

 

「ア・・アーニャしってる・・ おまえがこなだのこくごのてすと50てんしかとれなかったことを!」「な!?」。

 

「なぜそれを・・」「ふふふ うしろからのぞいた」(アーニャちゃんが本格的なストーカーに・・!!)ベッキーが唖然としています。

 

「おまえてすとダメだったのが ちちうえにばれるのびびってる アーニャ17てんだったからきもちはわかる」「おまえと一緒にすんな!!」。

 

「アーニャちちにすかれてるのかわからないから(ちちのこころふくざつ)ちょっぴりこわい いっつもおこられてるし でも・・アーニャしんじてる ちちがすきだから だから・・ アーニャあかてんのてすとでも どうどうとみせることにしてる!!」。

 

バァンと謎の自信に満ち溢れたアーニャの姿に、一同声が出ません。無言の時が流れた後、「なんのはなしだっけ?」当の本人も何が言いたかったのかわからなくなっていました。

 

ただ、ダミアンの心には響いたようで、(なんかばかばかしくなってきた)「あっ ダミアンさまどこへ!?」「中庭だよ 父上を待つ」と中庭に戻ります。

 

それを物陰から見ていた変装ロイドは、(よくわからんが よくやったアーニャ!!)と内心でガッツポーズです。

 

中庭のベンチで緊張しながら待つダミアン。取り巻きも少し距離を取っています。アーニャも片膝を立ててどこかしら偉そうに遠くから見守っています。

 

ベッキーも付き合うようですが、(もしかして あいつとの結婚を視野に入れてご両親にあいさつを・・? 本気・・!! 本気なのねアーニャちゃん!!)(わかったわ アーニャちゃん一緒に待つわ! アナタの覚悟見届けてあげる・・!!)と勘違いしている様子です。

 

しかし、待ち疲れてあっさり眠ってしまうアーニャ。「ちがったわ ぜんぜん本気じゃなかったわ」とベッキーもドン引きです。マーサに言って車まで運びます。

 

すれ違いざまに変装ロイドは、アーニャのカバンの羊のキーホルダーを、レプリカのものとすり替えます。

 

ロイドは会場を監視し、会が何事もなく終わったのを確認。警備の配置、人や物資の流れ・推移など得るものはあったと手応えを感じています。(あとは・・)とデズモンドの行く先を見つめます。

 

ダミアンは一人で待つのに疲れたのか、取り巻きとトランプをして遊んでいます。そこへ現れるノーマルのロイド。

 

「ああすまん君たち このへんにキーホルダーが落ちてなかったかな? ひつじのやつなんだが」と話し掛けます。

 

素直に探してくれるダミアンたち。すぐに目的の物が見つかります。そのキーホルダーに、ダミアンたちは見覚えがあります。

 

「おっさんもしかしてフォージャーのお父さん?」「ん? そうだが・・ああ君たちはあの子のクラスメイト?」ロイドが白々しく話しかけます。「あれ・・違ってたらごめん 君はもしやダミアン・デズモンドくん・・?」

 

「そ・・そうだよ」とダミアンが照れくさそうにそっぽを向くと、ロイドはがばっと片膝をつきます。「本当に申し訳ない・・!! 入学式の件 ウチの娘が大変失礼した・・!」

 

突然大声で詫びられて、たじたじとするダミアン。ロイドは家までお詫びに行ったがご両親に会えなかったことや、それがずっと気がかりだったことをつらつら述べます。

 

「改めてご両親の方にも謝罪をしたいのだが・・」と重ねるタイミングで、デズモンドたちがやって来ます。「ダミアンさまあそこ! お父上たちが・・!」。

 

(本当に申し訳ないダミアンくん 任務のために少しだけ 親子の対面に割り込ませてもらう・・!!)。

 

「父・・上・・」ダミアンは来てくれたことに驚いているようです。側近がロイドのことを訊ね、ダミアンがクラスメイトの親だと伝えます。ロイドはすかさず挨拶をしようとしますが、側近が遮ります。

 

しかし、デズモンド本人が「・・・・・・よい 何だね」と直々に許可を出します。

 

「! 私の娘がご子息に大変非礼を働いた件で一言お詫び申し上げたく・・ああ申し遅れました私――」。

 

「ロイド・フォージャーと申します」としっかり目線を合わせました。ついに対面です。

 

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アーニャのアシスト(?)もあってデズモンド総裁との面会を果たしたロイド

最大のミッションである懇親会がやって来ました。

 

さすがの重警備にロイドも潜入を諦めるくらいで、下見と仕込みをしつつ、何かしら策はないかと考えを巡らせています。

 

そのなかにはプランBも入ってますが、アーニャとダミアンの仲良し作戦は進展していません。ストーカーまがいにつけ回していますが、罵声を浴びせられてもう一回殴ろうかと思う始末です。

 

しかし、ロイドの残念そうな思念が伝わり、慌ててダミアンの跡をつけるアーニャ。父親と会うのをびびって引き返そうとするダミアンの前に立ちはだかり、謎の理論で兆発してロイドをアシストします。

 

アーニャなりに、ロイドに好かれているのかわからないことを気にしていたのが、ちょっとほろっとしました。

 

アーニャがロイドのことが凄く好きというのは伝わりますが、ロイドの思考が複雑過ぎて読み切れず、アーニャ自身は心配もあるようです。

 

まあその結果が、「アーニャしんじてる ちちがすきだから だから・・ アーニャあかてんのてすとでも どうどうとみせることにしてる」は何か違う気もしますけど、アーニャらしいです。

 

アーニャはその後、眠ってしまったりと自由奔放で、ベッキーがいつの間にか世話係みたいになっていますね。

 

ロイドはタイミングを計り、ダミアンとデズモンドが接触するところを狙って、キーホルダーできっかけを作ります。前回の小道具が活かされているところも憎いです。

 

デズモンドの側近は当然ロイドに下がってと言いますが、何を思ったのかデズモンドが許可を出しました。何かを感じ取ったのか、裏の筋から既にロイドの素性をつかんでいたのか・・。

 

まさか<黄昏>が身バレをするとは思えませんし、探りを入れられているとしたら、アーニャの父である<ロイド・フォージャー>の身分の方かもしれません。

 

いよいよひとつの山場がやって来ましたが、今後に向けてどんな仕込みがあるのでしょうか。

 

この一件が片付いたら、ロイドがアーニャにご褒美を上げるシーンがあってもいいですね。

 

「SPY×FAMILY」【38話 MISSION:38】【コミックライク】

 

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