Dr.STNOE【136話 MEDUSA VS SCIENCE】【感想・ネタバレ】【コミックライク】
136話「MEDUSA VS SCIENCE」
前回までのあらすじ
石化光線を回避した千空は、先回りしてイバラを罠にかけます。パニックに陥るイバラをうまく誘導し、ラボカーでの体当たりを成功させるのでした。
「Dr.STONE」【135話 COUNTING】【コミックライク】
以下、「週間少年ジャンプ(2020年9号)」のネタバレを含みます。
週刊少年ジャンプ(9) 2020年 2/10 号 [雑誌][amazon.co.jp]
ついにドローン登場! 千空の追い込みが決まるか
やっと来ましたドローン! その名前が出てから何ヶ月経ったでしょうか・・(作中では数日ですが)。
ラボカーの体当たりではイバラを仕留められないとは思っていましたが、それが超人的肉体のおかげとかバケモノじみた理由ではなく、飛び道具を警戒して防具を服の下に着込んでいたというイバラらしい理由で納得です。
まあ、イバラなら何もナシで無事、と言われてもそれはそれでしたが。
石化武器を拾い上げた千空は即座に起動させてイバラに投げようとしていましたので、無力化するには石化、と決めていたみたいです。
戦闘力の差を考えれば当然の処置ですが、色々と訊かないといけないこともあるので、もし石化させたとしても解除してから尋問になるでしょう。喋るかどうかは別として。黙秘をするなら無限石化ループの刑ですかね。
千空は逃走しながら瓶を投げつけ、それをイバラに弾かせて龍水に復活液をかけたように見えましたが・・「投げるスピードが○○キロ、距離○○、イバラの払う手の速度が○○、角度が○○・・ジャスト○○秒後に投げればちょうど龍水の石像に届く!」とか。
と、思いましたがさすがにそれは無理でしょう。ちょっとわかりづらかったですが、多分、2本同時に投げているように見えて、1本はイバラへの牽制(→木に当たって煙)で、もう1本は直接、龍水の方に投げたんじゃないでしょうか。
それにしても結構な距離をピンポイントで的中させたことになり、意外と千空の投擲力もたいしたものだということになります。深くツッコむところではないですが。
イバラが「5m 5秒」と、「second」ではなく「秒」で言ったように表記されていた部分も気になりましたが、単にコマ割りの都合で省略されただけかもしれません。
龍水と通信したイヤリング型通信機は、イバラを吹っ飛ばした時のどさくさで回収したものでしょうか。
千空が予備を持っていても不思議ではないですが、そうなるとイバラにも通信が傍受されますし、イバラの姿にもイヤリングらしきものがなかったので、多分、回収したものだと考えています。
スピーカーは何故あんな重いものを背負ってるんだと思っていましたが、龍水との通信用に必要だとは、そこまで考えが回らなかったです。
「5m 5秒」に設定された石化武器をドローンでついに捕えましたが、当初の予定では引っ張り合いまで想定していてマグマやニッキーまで準備していましたが、今は相手もイバラのみ。
純粋にモーターパワーだけで押し切れるのでしょうか。それとも効果範囲に怯えてイバラが手放し、そうはさせじと絡め取ったままドローンで突入させてイバラを無事に石化させる方向になるでしょうか。
イバラが最後の底力を見せてドローンごとブチ飛ばすとか、更にもう一手用意していて上回るとかそこまで行くとパイレーツ・オブ・カ○ビアン2以降みたいに「裏の裏の裏の裏の裏の・・」と再現なくなっていきそうなので、ここらで決着といきたいです。
イバラの「大将が即逃走ネ 腰抜けが」の台詞は、「どの口が」を地で行くブーメランでしたが、用意周到なところや用心深さなどイバラらしさが随所に出ていて良かったです。
千空がその上を行く罠の張り方をしていたのも、尚、良かったですけどね。
以下、あらすじです。
136話のあらすじ
ラボカーでイバラを吹っ飛ばした千空。大将戦を制するのは石化武器(メデューサ)をゲットした方だと、地面に転がる石化武器に手を伸ばします。
イバラが車体の下にいると判断して「3m 3secon・・」と起動させようとしますが、イバラが急襲。爪の武器で千空の左肩付近を突き刺して、蹴り飛ばします。
イバラは荒い息を吐きながら、「スッゴい用心深いのよ おじちゃんは」と、敵の飛び道具を警戒して胸・腹の部分に防御を着込んでいました。ラボカーの体当たりは予想外だったものの、用心が功を奏して無事だったようです。
再び石化武器を取り返すと、「じゃあ妖術使い君 お望みの大将戦 頂上決戦一騎討ちというこうじゃ ない の・・」と余裕たっぷりに千空の方を見ると、すでに逃走して姿はありません。
「大将が即逃走ネ 腰抜けが」と自分のことは棚に上げ、言うことは立派なイバラ。
千空は出血する左肩を抑えつつ、森の中を逃走。追跡するイバラも樹木が邪魔で石化武器を投げられず、千空がただ逃げただけではないことに気付きます。
振り向きざま、液体の入った瓶を2本投げつける千空。イバラが爪で弾くと、弾かれた1本の瓶が木に当たり、こぼれた液体が木の表面を溶かします。妖術と判断したイバラは、「腰抜けじゃなくて罠ネ! やるじゃないの~」とニンマリします。
千空はもう他に武器になるものがなく必死に森を駆けますが、島の地理にはイバラの方が詳しく、徐々に追い詰められていきます。「残念~ 罠仕掛けてたのはおじちゃんの方よ 誘導されるフリして 開けた場所に追いこめばいいんだから」とイバラ。
千空が森を抜けると、目の前には崖。遮るものが何もない開けた場所に出て、イバラがゆっくりと後ろから姿を現します。千空は苦し紛れにスピーカーを向け、妖術の武器だとハッタリをかましますが通じません。
それでも、「でもネ 妖術相手に近寄るほどバカでもない」とイバラは距離を取っています。「・・最期に聞いといたげる お名前は?」。
千空はイバラのわざとらしい時間稼ぎは、目測で距離を見積もっているのだと見抜いています。計測し終えたのか、イバラは「5m 5秒」と唱えて石化武器を手にします。(注:ちなみにここの台詞は、何故か「second」ではなく「秒」です)。
石化武器が不気味な音を立てて起動。千空はそれをしっかりと見詰めながら、「千空 石神 千空だ」と訊かれた通りに名乗ります。
「あっそ こんちは そして永遠にサヨナラ 千空ちゃん」と嫌らしく笑ったイバラが石化武器を空中に放り投げます。千空の頭上を襲う石化武器。
その時イバラはゴオオっという風切り音を耳にして、今いる場所が「海哭りの崖」だと気付きます。そして、モズが海哭りの崖に侵入者が集まっている、と言っていたことも思い出しています。
千空を追跡中、投げられた瓶を払い、1本は木に命中して煙を上げたものの、もう1本は石化している科学王国民=龍水に当たっていたことをおぼろげに思い返しています。
(ここからは龍水視点の過去エピソード)投げられたのは復活液。復活した龍水は千空とイバラの後ろ姿を確認後、イヤリング型の通信機を手に取ります。「次に俺が通信した時がGOの合図」と千空からのオーダーです。
時間が戻り、「千空 石神 千空だ」とスピーカーに向けて言う千空。背後からぶわっと何かが現れます。
「はっはー!!」。それは龍水に操縦されたドローン3号機でした。左手の小指で左耳をかっぽじりながら、余裕のドヤ顔を決める千空。「なんだあの鳥は」と驚くイバラ。
「ククク 文字通りの頂上決戦になったじゃねえか 石化武器(メデューサ) 空中でおありがた~くイタダいとくわ!!」と千空。
「科学王国叡智の結晶 ドローンでな!!」と千空の言葉を引き継いだ龍水が手元のコントローラーを駆使。スムーズな動作で空中の石化武器に向かうと、ついに石化武器を捉えるのでした。
まとめ
やはり決着はドローンでした。モズを利用して海哭りの崖におびき寄せた段階からの最終形にようやく持ち込めました。
まったく姿を現さないので、いつ使うのだろうかとヤキモキしていましたが、ラボカーで体当たりのところから崖に誘導し、イバラに投げさせてドローンで補足という流れは予測できませんでした。お見事。
ただ、細かいことを言えば最後のコマのところ、石化武器にドローンをぶつけはしたものの、本体に石化武器の紐とかが絡みついているわけではないです。
ガシッとぶつかっただけなので、プロペラに弾かれて石化武器の方向が変わっただけ、という結果であっても不思議ではありません。
とはいえこの局面で石化武器を弾き返しただけで、それをまたイバラに回収されて、となるのは回りくどいですし、次で決めてもらいたいですね。
イバラが取れる手はやけくそで千空に突っ込んでもろとも石化するか、即座に撤退して効果範囲から逃れることくらいです。「即逃走ネ」とかバカにしてた言葉からすると逃げそうです。
もし千空もろとも石化しても、龍水が千空に復活液をかければいいだけですし。
龍水がうまくドローンを操って起動した石化武器を絡め取り、イバラの頭上に誘導、イバラを石像にして一件落着というシーンを希望です。台詞は「く 来るな~!!」あたりがイバラっぽいです。
幕引きの行方に注目です。
(追記)
ネットで感想とか読んでいると、イバラが「石神千空」の名前に反応せず「あっそ」と言ったことから、百物語をイバラは知らないと推測されていました。
さくっと流してしまいましたが、言われてみれば確かにその通りで、凄いしっかり読んでるなあと感心しきりです。
石化武器の出どころといい、ホワイマンといい、まだまだ謎は残ってますね。
「Dr.STONE」【137話 LAST MAN STANDING】【コミックライク】
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