148話「地球の開拓者たち」
前回までのあらすじ
大圏航路でアメリカ大陸を目指す千空たち。本土のルリたちと連絡を取りながらGPSで方位を探り、龍水の操船テクニックで荒波をも乗り切っていきます。クロムが科学使いとしての生き様を見せ、鉱石のなかから「方解石」という太陽の方角を知ることのできる石を見つけ出して役立てます。順調に進んだ航海の末、ついに陸地を発見するのでした。
「Dr.STONE」【147話 SCIENCE JOURNEY】【コミックライク】
以下、「週間少年ジャンプ(2020年21・22合併号)」のネタバレを含みます。
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アメリカ大陸上陸 早速バトルチームが活躍
アメリカ大陸と思わせて別大陸の可能性もわずかながら・・と邪推しましたが、普通にサンフランシスコ到着でした。
長い(といっても40日)の海上生活で、肉を欲したバトルチームは涙を流して歓喜しています。キリサメが変顔になっていて、なんだかギャグ要員に格下げされてしまった感が・・。
大樹は旅行感覚です。
ゲンは昔についた大嘘、リリアンが生きていてアメリカが復興しているという話を心のどこかで信じたがっていたようで、アメリカも同じく石化状態であることに少なからずショックを受けています。
他の乗組員たちもちょっと弱気になっていましたが、大樹が持ち前の明るさで「違う そうじゃないぞみんな」「コーンさえゲットして育てれば 科学の力でもう世界中の石像全部 復活できるんだからなー」と励まします。
大樹のポジティブさは救いです。千空も「あ”あ 俺らが助けに行くんだよ 全人類78億人を・・!!」といつもの強気です。
一行はサクラメント川から上流を目指し、資源補充チームとコーン探索チームに別れます。バトルチームは探索チームの護衛で、小型船2隻で川を上って行きます。
探索チームは千空、ゲン、クロム、羽京、スイカ、フランソワ、龍水、陽。護衛チームはコハク、司、氷月、松風、キリサメ、ほむら、銀狼、モズ(陽から→訂正)のようですが、こっちに人数割き過ぎなのでは?(もうひとつ追記:金狼もいました)。
ペルセウス号に残っているのは金狼とマグマくらいですが大丈夫かな。こっちのチームが未知の生物に襲われたりとか、何かのフラグだったりするのでしょうか。
コーンが枯れていないか心配する羽京に、千空は問題ないと請け負います。3700年の間に地球の回転軸が微妙に傾いた結果、地球全体の気候が9日ほど遅れているとのこと。
軸が傾いているくだりは司と揉めて逃げていた時に説明がありましたね。9日という誤差は、大圏航路にこだわった千空の見極めでしょう。
あとはその気候変動で妙な生態系変化で、「怪獣(ケダモン)にでも襲われなきゃおありがてぇがな」と千空。「猛獣(もうじゅう)にでも襲われればありがたいけどね」とこっちは司。
素で頷くコハクに、銀狼が思わず「うん・・ってえ!? 逆じゃない??」とノリツッコミしています。
そうしているに船の前方に現れる不気味な影。ゲンは千空が言ったそばから・・と声を震わせていますが、「でも俺わかっちゃったジーマーで」。
「運が悪いとかじゃないの 運なんてないもんそんなもの 科学屋の千空ちゃんは最悪のケースまで毎回考えて口に出しちゃってるだけ――」と真実に突き当たります。
陰の正体は大きく成長した巨大ワニの群れ。千空たちの乗った探索チームの船を丸呑みしようとしてきますが、立ちはだかるのは護衛チーム。
「肉 肉 肉」と目を光らせる巨大ワニの目に負けず、「肉 肉」とこっちのメンバーは涎つきで血走ってます。「あぁあ~そういうことか」と納得の銀狼。巨大ワニの方がビクッとしています。
「うん 感謝するよ 自然の輪廻に」と冷ややかな目をした司を筆頭にバトルチーム8人が一斉に踊りかかり、一瞬で巨大ワニを撃退。残ったワニたちはそそくさと逃げて行きました。
手に入れたワニ肉は「アメリカと言えば!だ 上陸した以上これだけは食べなくてはな!!」という龍水の掛け声で、フランソワが美味しく調理。あっという間にワニ肉のバーガーが完成します。
というかラーメンもどきで喜んでいた石神村の面々ですが、感動しているっぽい銀狼以外、コハクやスイカ、クロムは普通に食べてますね。松風は驚きで魂が抜けたみたいになっていましたけど。
ワニを捌いていた司の手が止まり、千空を呼び寄せるとそこにあったのはワニの胃袋。「ワニが丸呑みにしていたよ」と司が投げて寄越したのは、姿がそのまま残っている立派なアメリカ特製のコーンです。
「ククク 滑り込んだな 上流に人類全員復活のタネ確定だ 造るぞまずは CORN CITY・・!!」と千空は力を入れるのでした。
隣にはコハクがいて、すっかり相棒ポジションに落ち着いていたのが印象的でした。
トントン拍子に流れて行きました
これといったアクシデントもなく、まずはコーンがあることが確定。まあ、ここで「やっぱりなかったからコーンをどうにかしよう!」なんて話になったら、どんどんややこしくなってしまいますし。
バトルチームは何故こんなに戦力を集めるのかと思っていましたが、なるほど、凶暴になった人間以外の猛獣たちの相手を務めるためでしたか。
てっきり他にも復活したか生き残った人類がいて、そこと対決になるのかと思ったりもしていました。
しかし、戦えるメンツを全て護衛に回してしまうとは、ちょっとオーバーキルに見えます。先に書いたように残った組に何かある伏線なのか、この先に巨大ワニ以上の大物が控えているのか。
バトルを見せたいなら何かいるかもしれませんが、アメリカ大陸で猛獣と言えばなんでしょう? ライオンとかクマとか、動物園から逃げたのを入れてもそんなに強そうなものはいない気がします。ライオンは素手で司が撃退していますしね。
まあ、豪勢な「最強オールスター」を見せたかっただけ、という線が有力かもしれません。(省かれた金狼が可哀想ですけど)。
フランソワが淡々とワニ肉バーガーを作り上げるところは「職人」という感じがして、地味に凄かったです。
あと、どこかで助けを期待していたペルセウス号の乗組員たちに、大樹が何の疑いもなく晴れやかに「違うそうじゃないぞみんな」と声を上げるところは、さすが大樹!と株が上がりました。
チートパワー持ちでもマグマと違うのかこういうところですね。
コーンを発見した後は大樹の「開墾」能力で一気に畑を拡充するのでしょうか。「CORN SITY」が出来上がった時にトップとして残して行くメンツを含め、どうなるか注目です。
予想ではこの先にいなくなっても問題ないコクヨウとか? 宝島編では確かペルセウス号に乗っていたと思いますが、今回もいるでしょうか。マグマが残ったりしたら、それはなんといかびっくりはしますけど。
松風とキリサメが同行しているので、石化武器絡みでも何かあるかと期待します。
「Dr.STONE」【149話 暗闇の誘蛾灯】【コミックライク】
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