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ライドンキング【30話 大統領と竜(ドラゴン)の翼】【感想・ネタバレ】【コミックライク】

30話「大統領と竜(ドラゴン)の翼」

前回のあらすじ

入り江の村を襲った肉瘴気を退けたプルチノフ一行。残骸をキャルマーが食べ、あれはなんだったと訊ねるプルチノフに亀島竜は自身の内部へと案内し、太陽竜宮にて説明をします。肉瘴気と龍脈のことを教えられ、プルチノフが帰る方法もあるとのこと。その時、キャルマーの背に小さな羽根が生えていました。

 

【漫画ネタバレ目次】「ライドンキング」【コミックライク】

「ライドンキング」【29話 大統領と魔の瘴気】【コミックライク】

 以下、30話のネタバレを含みます。

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ドラゴンホールZな展開

ちびキャルマーに羽根が生え驚く一同。「も・・もしかして竜に進化したの!?」サキが訊ねると「ケン!(うん)」との答え。

 

プルチノフはキャルマーはもともと竜ではないのかという疑問を抱きますが、ベルによると地竜や飛竜は亜竜というカテゴリーで、大抵手足が4つの生き物。だから飛竜も手が翼。

 

竜は手足が4つある上に翼もあると説明され、ディーンボウもそうだったと納得するプルチノフ。

 

だから翼こそが竜の象徴で、海竜だとヒレにあたるとのこと。亀竜にも翼はあるみたいですが、なぜかザラタンは秘密と答えています。

 

ベルによれば亜竜が竜に進化するなんて聞いたことないと訝しげですが、ザラタンは「そう珍しいことではないぞ? つい500年ほど前には進化した竜をよく見かけたからのう」と返し、「500年見かけてないなら十分珍しいっての!」サキに突っ込まれています。

 

プルチノフが翼を褒めるとキャルマーも嬉しそうです。「だが なぜ進化などという変化が起きたのだ?」。

 

「おそらく おぬしの”穴”の影響じゃろうの」「穴? そういえば私をそう呼んでいたが・・どういう意味かね?」「なんじゃ やはり自覚はなかったのか おぬしは龍脈に開いた穴じゃ」とザラタン。

 

どういう仕組みかわからないものの、巨大な龍脈がプルチノフにつながっているらしく、聞いたベルも驚いています。

 

それがプルチノフの力の源で、たとえ古竜でも大きな魔素を一度に放出すれば生きてはいられないとザラタンが言い、プルチノフは「ふむ・・ディーンボウという竜の咆哮(ブレス)を真似ただけだが・・確かにその竜は魔素を吐き出した後は力尽きてしまった・」と納得。

 

それとキャルマーの関係をベルが訊ねると、あれだけの太い力を間近で与えられていたのだから亜竜が進化するには充分とのこと。

 

「ちなみにその穴は龍脈から莫大なエネルギーを引き出す以外にも古代の主人たちが宇宙(そら)を渡るための中継点でもあったのじゃ その穴の名を龍穴(ドラゴンホール)という!!」。

 

ギリギリなネーミングに、「な・・なぜかわからないけど不穏な響きを感じるフレーズね」「Z級に心がざわつくフレーズみたいな」とサキ、ベルは慄いています。

 

「そしてこの星の存在する6つの・・いや おぬしを入れて7つの穴・・その7つの龍穴を手中に収めた者こそ! この世界の覇者となるであろう!!」。

 

「な・・なんか はちゃめちゃに不穏な話になってきたんだけど!?」びびるサキとは裏腹に「ケンケン!(今こそ冒険[アドベンチャー]だね!)とキャルマーはわくわくしています。

 

一方、プルチノフは(竜で宇宙を・・)ライドンのことに夢中で途中から話を聞いていなかったようでした。

 

所代わって魔境深部。ミィナが「起きろ」と命じると、絡みついていた蔓がほどけて自由になったカーニャが目を覚まします。「陛下の御前 お行儀よく」冷たく言われ、見ればリィナとヨシュアスもいます。

 

目前のカーテンの奥からうめき声のようなものが聞こえてきます。「おお・・その声・・間違いないわえ・・余の末娘・・カーニャ・・」「うえ?」。

 

カーニャが戸惑っていると、カーテンの隙間から肉瘴気が飛び出して襲って来ます。腰が引けるカーニャの前に立ち、剣を一閃したのはリィナ。肉瘴気は塵になって消えます。

 

「すまぬ・・我が娘よ・・もはや肉瘴気(こやつ)を抑えることも・・」カーテンが開くとそこには、肉瘴気に包まれて椅子に座るエルフの姿。(森人が竜になりかけておるのかえ!?)。

 

「ぐぎぎ・・早く死ね死ね 死んで身体をあけ渡せぇ! ぎゃぎゃー!」喚く肉瘴気にリィナが魔素をぶつけると悲鳴を上げています。

 

「いつでも代わる・・母上・・」「無理じゃ・・お前の魔力では・・こやつを抑えることは・・」「大丈夫 妹と一緒なら」「ほえ!?」。

 

突然の話の成り行きに戸惑うカーニャに、「肉瘴気を鎮めるのは聖戦士と・・次代の聖王の務め・・」と言葉をかけるリィナですが、(な・・なんの話をしておるのじゃ?)カーニャにはさっぱりわかりません。

 

「聖王国が統べる三龍穴に巣食う3体の肉瘴気・・肉瘴気らを解き放っては聖王国・・いや 世界が終わってしまう・・から」とスケールの大きい話をしています。

 

再び所変わって入り江の村。魚人たちを魔獣が襲っています。見た目がカニの城塞大蟹(グランシザース)です。

 

ザラタンによればプルチノフの魔力に誘われて来たとのこと。知恵のある魔物は巨大な魔力には畏れを抱くが、愚かな魔物にとっては誘蛾灯と同じようなもの。

 

「そうか・・」神妙に頷いたプルチノフは魔素を放って一撃で城塞大蟹の右ハサミをちぎると、「海に帰るのだ ここにお前の餌はない・・」と凄みます。恐れをなした城塞大蟹は一目散に逃げていきます。

 

(この力・・確かに意識してみれば 龍脈という大きな魔素の流れを感じる・・)とザラタンの話の信ぴょう性を確認します。

 

遠くからそれを見ていたサキとベルが「おじさんが跨る前に魔獣を帰すなんて・・」「さっきの話でシリアスモードみたいな?」と心配していますが、「でも跨れなくて後悔はしてるみたいな」「ホントだ」。

 

蟹ならばこう・・とプルチノフはシリアスモードから一転、ライドンタイムを妄想していました。

 

魚人がちぎれたハサミのところに寄って来て、「ギョー! 城塞大蟹の爪! 北海最強のグルメ肉ギョ!」とテンション爆上げです。ただ、この甲羅を斬る道具がないようで、ミスリル並みに硬い甲羅とのこと。

 

しかしプルチノフが「大丈夫だ このまま火にかけたまえ 蟹の甲羅割りは私の得意技だ」と請け負い、「やったウオ」「今日は蟹パーティギョー!」と盛り上がっています。

 

直火にかけられた爪からいい匂いがし始め、頃合いと見たプルチノフが魔素を手に通わせます。それをナイフのように使い、腕全体で甲羅に切れ目を入れていきます。

 

切れ目を入れた後は力づくで引きはがすと、更に細かく切れ目を追加し、プリッとした身を引き出します。城塞大蟹の浜焼きの完成です。

 

そのあまりの美味さに「なにこれ!美味あぁぁぁっ!!「ほええええハイポーション並みに飛ぶみたいら」サキとベルがおかしくなっています。

 

魚人たちも美味しいと食べ、生きてて良かったと感激しています。キャルマーも美味しいと食べていますが、ボッチだけは海藻の方が好きと好みは分かれているみたいです。

 

甲羅からはいい道具ができるようで、船の補強や鎧のツギハギに利用するようです。

 

ザラタンはプルチノフに今後どうすると訊ねます。「儂も竜として宇宙を渡る力はある・・帰りたいというならおぬしの星を探してもよいが・・」と提案してきますが、「いやまだその時ではない 果たさねばならぬ約束がある 明日ここを発つ」。

 

そうかと頷いたザラタンは「では儂の子亀を連れて行くがいい」と、翌朝、城亀竜のドナテロを紹介してくれます。「どーぞ よろしくぅ 城亀竜のドナテロだす~」と調子は良さそうです。

 

キャルマーがまだ元の大きさに戻れないと見たザラタンからの好意で、プルチノフは素直に受け入れます。ライドンタイムも妄想しているのかわくわくしています。

 

不満の声を上げたのはボッチ。「ピッ! ピッピー!(不要! これ以上は不要ッピ!)」と影が薄くなっているのを危惧している様子です。

 

亀なんて遅くて鈍重なやつにスピードを合わせたくないと文句を言っていますが、ドナテロは「お~? おらが遅い~?」のんびりと受け止め、「なら 死の谷まで競争すっか~? 駄鳥どん」と挑発してきます。

 

「クピッピ~ピ~(お~?吐いたツバ飲み込まんとけよ亀野郎~)」ボッチも挑発に乗ります。

 

魚人たちと別れを済ませたプルチノフは帰りに寄ると答え、ザラタンからは「異界の王たるおぬしには無駄な心配かもしれぬが その力・・努々 己の物と過信せぬことじゃ」と忠告を受けます。

 

「無論だ だが忠告感謝する」ザラタンにも別れを告げ、ドナテロの背中に乗り込みます。サキとベルも続きます。

 

魔力で揺れとGを抑えるのでのんびりしてくれと言うと、ドナテロな甲羅をパカッと割って翼を出します。「ピピッ!?」ギョッとするボッチ。「亀竜の翼って甲羅だったの!?」サキもびっくりしています。

 

「本日のフライトは死の谷~ 1時間の空の旅をお楽しみくださ~い では発進~」シュゴゴッと魔素を放出しながら飛び立つドナテロ。プルチノフは興奮しています。それを「ピッピー!(ズルいッピー)」と叫びながら追いかけるボッチでした。

 

空飛ぶ亀に跨りFLY AWAYです。

 

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ギリギリのワードをブッコんできました

ボールじゃなくてホールだからセーフです!

 

サキとベルが謎の圧に慄いていましたが、完全にアレですね。最後まで「FLY AWAY」で笑わせてくれました。

 

プルチノフの力の源が龍脈から流れ込む魔素ということが分かり、現世に帰る手段も分かりましたが、まずはヨシュアスやカーニャとの約束を果たすことが先決。

 

城塞大蟹をライドンすることなく帰してしまうなど、らしくないところをサキやベルに心配されていますが、ちょっとシリアスモードに入りつつありました。

 

蟹料理はヤバいほど美味いらしく、ベルは久々にあばばばになっていました。ポーション中毒になっていたマンガ初期の頃を思い出します。

 

キャルマーの代わりに移動手段として登場した子亀竜のドナテロは、意外とクセが強そうです。ボッチの嫉妬も軽く流して挑発して反撃。ジャットエンジンならぬ、魔素を放出して(多分)高速飛行。

 

翼も甲羅が変形して飛行型になるなどプルチノフは、おらわくわくすっぞでしたね。

 

ただ、ボッチの言うこともわかるというか、だんだんと置き去りにされている感はあります。それでもプルチノフ村に残してきた面々よりは、しっかりと喰らいついていると思いますけども。

 

カーニャの方も進展しています。突然連れて来られて碌な説明も受けていないカーニャにはなんのことだかさっぱりのようですが、先代の王がそろそろ肉瘴気に侵食されそうです。

 

リィナとカーニャの二人がかりなら抑え込めると算段をつけているようですが、そうなる前にプルチノフが登場するでしょうか。

 

死の谷まで1時間のフライトと言っていましたので、まずはそっちからですね。

 

聖王国が統べる三龍穴とも言っていましたので、ここが片付いたら残り3つを探す展開になるということかもしれません。

 

次回はプルチノフVSエドゥですかね。

 

「ライドンキング」【31話 大統領と鬼の試練】【コミックライク】

 

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