SPY×FAMILY【42話 MISSION:42】【感想・ネタバレ】【コミックライク】
42話「MISSION:42」
前回のあらすじ
国家保安局に強めるヨルの弟ユーリ。自身の信念に従って、東国のために全身全霊をかけて「悪」を排除しています。
【漫画ネタバレ目次】「SPY×FAMILY」【コミックライク】
「SPY×FAMILY」【41話 MISSION:41】【コミックライク】
(以下、42話のネタバレを含みます)
クラスメイトとの交流 アーニャとダミアンの距離がまた一歩近づいた?
「知恵の甘味」と呼ばれるイーデン校に伝わる7不思議のひとつ。口にした者たちが数多、皇帝の学徒となったことから”食べればたちまち頭が良くなる”という噂があるそうです。
アーニャは仲良しのベッキーと人形遊びをしていますが、融通の利かないアーニャはベッキーに怒られています。
話の流れでベッキーが切り出したところによれば、後期から実力別にクラス分けが行われるとのこと。
「頭いいクラス」「そこそこのクラス」「要努力クラス」「それ以下」の4段階で、ベッキーはそこそこのクラスですが、アーニャは当然それ以下のクラスになります。
このままではクラスが別になり、ぼっちになってしまうアーニャはショックを受けています。中間・期末に加えて小テストも判断材料になり、「古語」のテストも入ってくるとか。「アーニャばんじきゅうす」早くも戦意喪失しています。
と、そこに噂話が飛び込んで来ます。第2食堂に例のデザートが出たとのことで、それこそが元宮廷料理人の伝説のパティシエが作る通称「知恵の甘味」。
食べた者は必ず皇帝の学徒になれるという幻のスイーツで、今年はマカロンというそのデザートを巡って、噂話をしていた男子生徒二人が慌ててダッシュして行きます。
顔を見合わせたアーニャとベッキーもすかさず駆け出します。「それたべたらアーニャもてんさいに・・!!」「まあどうせマユツバでしょうけど こういうのはゲンかつぎも大事よ! ていうか宮廷料理人のマカロン! フツーに食べたいわ!」。
二人が向かうと既に人だかりができています。脚を早める二人の近くに現れたのはダミアンら三人組。お互いに顔をしかめます。
「ピエール・ボミエの新作スイーツ残り1個だよー 早い者勝ちだよー」店員の無情な声が響き、ヒートアップする二人と三人。
しかし、それらに先んじて注文をしたのはジョージ。(かつて退学騒ぎをした生徒)。「これでボクも星ゲットできるかなー」とほくほくです。
そこに怒鳴り込んで来たダミアンとベッキー。「ジョージでめーそれはオレんだ!!」「よこしなさいよ あたしが食べる予定だったのよ!!」「うわぁ強盗だあ!?」。
ジョージはなけなしの金で買ったものだから渡せないと言いますが、「てめーそういやペンケース返してもらってねーぞ!」「私だってムダに歌わされて恥かいたわ!」「はっぱのうらみ」。
ダミアン、ベッキー、アーニャに詰め寄られ、ジョージは仕方なく5個入りにマカロンを分け与えます。1個は自分で食べるとして、残り4個を渡すのでチャラにしてくれと折れます。
ところが残り4個となればアーニャ、ベッキーとダミアンら三人組では1個足りません。
かくして皇帝の学徒になるための壮絶なバトルロワイヤルが幕を開けた――とありますが平和にババぬき1本勝負です。
最下位がマカロンなしで決定しますが、アーニャはトランプをやったことがありません。ダミアンらには呆れられていますが、ベッキーにルールを説明されて「うぃ」とアーニャは頷きます。
ダミアンらは結託してアーニャにババを回して負けさせようと企みますが、「アーニャのもってるの6と4と10と・・」「言わなくていいのよアーニャちゃん」ベッキーに忠告を受けますが、実はアーニャの作戦です。
(くくくアホが ババは取りやすい位置に6は取りにくい位置にして・・と)「ほら引けよ」ダミアンはニヤリとしますが、思考を読めるアーニャの罠です。
「6!」と望みの札を引き抜きます。ダミアンは「ま・・まぐれだ」強がっていますが、アーニャは「フッ」と余裕のドヤ顔。
立て続けに当たりの札を引き続け、あっという間に手札を揃えて勝ち抜けます。あまりの強さに「待て待て――強すぎんだろ!!」「そうだインチキだ! カードに印かなんかつけたんだろ!」と当然のごとくダミアン側から物言いがつきます。
ベッキーは庇ってくれますが、(イカサマじゃなきゃこんなん心が読めるとしか思えねー!!)意外と鋭いダミアンの思考を読み取り、ビクッとしたアーニャはさすがにマズいと思います。
(しまったアーニャちょうしにのった)「フッ・・そこまでいうならもっかいやってもいい」「え~アーニャちゃん甘すぎー!」。
新品のトランプで仕切り直して再開します。(あぶなかった ちょーのーりょくしゃだとバレないようにわざとしっぱいしたフリとかしないと・・)アーニャは焦りに冷や汗をかいています。
アーニャの引く番になり、子分のユーインがババを持っています。思考でそれがわかるアーニャですが、わざと失敗するためにあえてババを引きます。「あ~しまった~アーニャうっかりばばさんひいてしまった~(棒)」。
一斉にはしゃぎ出すダミアン一派に、イラッとしたアーニャは鉄拳を繰り出そうとしますがベッキーに止められます。(あぶない たいがくになったらみっしょんおわってた ちちのようにくーるなうそつきにならねば)。
アーニャの札を引くのはダミアンです。ところがダイレクトに心情が顔に出るアーニャはどの札なのかが丸わかりで、(なんてわかりやすいやつなんだ)ダミアンはババを避けて札を引いていきます。
(もしかしてじなんもこころよめる・・!?)アーニャは驚いていますがそんなことはありません。
ゲームは進んで皆が次々と上がっていきます。最後に残ったのは2枚を持っているアーニャと1枚のダミアン。「いくぞ」(これで勝負が決まる・・いや こいつの顔を見てれば勝ったも同然!!)。
(アーニャがんばってうそつきのかおでばばさんひかせないと・・!! まけたらあのおかしたべられなくてアーニャあたまわるいまま・・! そしたらてすともだめでベッキーとべつべつのくらすになっちゃう・・! アーニャぼっちになっちゃう・・!!)。
ダミアンはアーニャの顔つきからあっさりとババではない方を見抜いて手をかけますが、「うぐふ・・うぐふぅ・・」と本気で泣きベソをかくアーニャに心を動かされてしまいます。
結局、ダミアンはアーニャの心を慮ってわざとババを引いて負けてしまいます。4個のマカロンを分け、ダミアンは子分になんでババを引くかなーと言われていますが、「うっせ!!」(ずりーんだよあいつは・・」と赤面しています。
「・・じなん・・はんぶんこするか?」アーニャがマカロンをそっと差し出してきます。
ズキュンとしたダミアン。顔が更に真っ赤になります。「いいい いらねーよバカ!! オレはそんなもん食わなくたって皇帝の学徒になれんだよ!! バカなやつが食えよバカ!!」必死に取り繕ってスタスタと去って行きます。
残った4人はマカロンを食べます。するとアーニャはドクンドクンと何かしらの力が漲ってきます。「ほあああああ!」。ダミアンがビクッとしています。
その勢いのままアーニャは「ほああああああ」と勉強を始め、家でもその状態を維持、そのまま小テストを受けます。
結果は・・30点19点22点18点41点でいつも通りです。すーんとした表情になるベッキー、アーニャ、ダミアンら。
「アーニャのがくえんせいかつおさきまっくら」「そ・・そんなことないよ 期末がんばろっ!」「そうさ すでにぼってのボクよりマシだよ」ベッキーとジョージの慰めも空しく響きます。
家に帰ると、ヨルは「学校のテストって難しいんですねー」と感心していますが、アーニャは不貞寝します。ロイドは冷静に分析しています。
(基礎学力は多少向上しているが・・道はなかなか遠いな)ひとすじ縄でいかない難しさを痛感していますが、古語のテストだけ41点と点数が高く、しかもスペルミスで減点されているだけで、それさえなければかなりの得点であることに気付きます。
(古語の勉強はまだそんなにしていないはず 生まれ育った環境で学んだものか・・? しかし今でも古語を母語としている国なんて・・)そこまで考えてから、(・・いや・・詮索しても意味がないことだ・・)と結論づけます。
「おーいアーニャ 夕飯はハンバーグにしてやったぞー」「はんばぁーぐ!!」落ち込んでいたアーニャもすぐに機嫌が直ったようです。
「私もデザート作ってみましたよー!」とのヨルの言葉には、「ボバーフ!!」とボンドが涙目になっていました。
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ダミアンの優しさにほんわりしました
7不思議のひとつ「知恵の甘味」にまつわるエピソード。
ジョージも久しぶりの登場で、なにかしら再登場で絡んでくるとは思っていましたが端役でした。自らぼっちと認めていましたね。
5個のマカロンのうちジョージが譲った4個を巡ってアーニャ、ベッキー、ダミアン、エミール、ユーインでのババぬき勝負。当然、心の読めるアーニャの圧勝でしたが、イカサマだと疑われるのは必然です。
もう一回勝負して今度はわざと失敗するフリをしますが、アーニャにそんな起用なことはできず最後はダミアンとの1対1になってしまいます。
感情がダイレクトに顔に出るアーニャの敗北は必至でしたが、ダミアンは泣き顔をこらえてこらえきれないアーニャに心を動かされ、自らババを引いて負けを選びます。
子分とのミニキャンプの時からかわかりませんが、ダミアンも成長しています。アーニャもアーニャで「はんぶんこする?」とダミアンを自然と気遣うとか、こちらもこちらで成長していますね。ほっこりします。
まあ、テストの方は7不思議なんてただの噂ですので、いつも通り赤点に近い成績でしたが、このままだとベッキーとは別のクラスになってしまいそうです。なにか抜け道のようなものが用意されているのでしょうか。
ロイドの裏工作にも限度があるでしょうし、いったいどうなるのでしょう。
それはそうと「古語」という単語が出て来て、しかもアーニャはその成績はスペルミスがあったものの優秀ものだった様子。出生の秘密の伏線が出て来ました。ちょっと物語が進んだ感じがします。
ヨルは最後にお約束の殺人デザートを作ると言い出して、ボンドが涙目になっているのもいつも通りの光景でした。
ロイドは落ち込むアーニャに好物のハンバーグを作ってあげるとか、しっかり「お父さん」していましたね。
「SPY×FAMILY」【43話 MISSION:43】【コミックライク】
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