SPY×FAMILY【３３話 MISSION:33】【感想・ネタバレ】【コミックライク】
３３話「MISSION:33」
前回のあらすじ
キャンベルの所持する絵画を得るため、キャンベル主催の地下テニス大会に選手として潜入したロイドと夜帷。妨害されつつも順調にトーナメントを勝ち上がり、決勝へとコマを進めるのでした。
【漫画ネタバレ目次】「SPY×FAMILY」【コミックライク】
「SPY×FAMILY」【３２話 MISSION:32】【コミックライク】
（以下、３３話のネタバレを含みます）
ミッションコンプリート！ 息の合ったコンビプレーでした
決勝で対戦するキャンベル兄弟は特殊ラケットだけではなく、床を沈ませるトラップを発動させます。更に、ヘコませた床にボールを当てて軌道を変える作戦を敢行しますが、フォニー夫妻（ロイドたちの偽名）はまったく動じません。
いとも簡単に弾き返され、今度はネットを上下させますがロイドたちは即座に弾道計算を修正して打ち返し、風も吹き出させますがそれすらも利用して攻めてワンセットを取り返してイーブンに戻します。（臭いボールは両者に被害）。
「観察力・判断力・制球力 どれも完璧だトバリーくん！ 君がいてくれて心強いよ！」とロイドに褒められた夜帷は、「アナタ・・」と妻役を噛みしめながら感動しています。
最終セットに入りますが、（ああくそ一生続けこの大会・・！）と夜帷はわざとタイブレークを永遠に続けて・・とよこしまなことを考えていますが、それでは嫌われてしまうと思い直します。
その真剣な眼差しを見たロイドは、（夜帷・・戦略を熟考している顔だな すっかり冷静さを取り戻したようだ）と勘違いしています。
キャンベル兄弟らは奥の手を使うことにします。浮いたボールを夜帷がスマッシュしようとしたところで、兄が舌をベロベロと動かす新サイン。
通気口に潜んでいたスナイパーが夜帷を狙い、弾丸を発射。瞬時に罠を見抜いたロイドが「トバリ！」と身を挺してかばいます。コートに倒れ込む二人。
会場の観客たちに弾丸は見えておらず、突然、ロイドが妻に抱き着いて転んだように見えています。「オイオイ試合中にイチャつくんじゃねーぞ おっさんたちよ」と兄はからかいますが、（撃つ前に察知された？ まさかな）と疑問を抱いています。
夜帷が心配しているとロイドは「安心しろ たいしたケガじゃない」と身を起こし、コートに落ちていたゴム弾をつまみ上げます。「特殊なゴム弾だ 後ろのダクトに狙撃手がいる」。
夜帷は気付いていなかったようですが、「こんなこともあろうかと 下に防弾ベストを着けている」と準備万端のロイド。（こんなこともあろうかと思う先輩 まじ最高ッ♡）「さすがです」。
防弾ベストのおかげで無傷のロイドに、兄は驚いています。
夜帷はさすがに度を越した妨害なので訴えては、と小声で問いますが、スタッフや運営が相手の手の者であることや、大会自体がうやむやになって絵画奪取の機会を失うことの方が痛手と判断。続行です。
「幸いこいつは弾速が遅い わざと隙を作りタイミングをずらせばミスショットを誘えるだろう 奴らのサインを見逃すな」「やってみます」。
審判に大丈夫かと訊かれ、深酒のせいでと言い訳すると、実況も信じて「なんとガレッソ選手（ロイドの偽名）二日酔いの状態で今までの華麗なプレーを見せていた――！」と絶叫しています。
試合再開となりロイドのサーブからですが、いきなり兄のサイン。初手から狙って来ますが、ロイドは見逃さず体勢をわざと崩してへんてこなサーブを打って弾丸を避けます。
そこからは床とネット、風の妨害を加えてロイドたちを狙いますが、曲芸をするように全てを避け続けて打ち返す二人。実況はトバリーも酔いが回って来たのかと混乱しています。
狙撃手が弾丸が当たらないことに焦っていますが、ロイドによればなまじ腕がいいだけにタイミングが読み易いとのこと。
ここで更なる妨害メンバーが追加。ボールボーイが二人、コートの真横から小さな弾を弾き飛ばして来ます。それも避けるロイド。狙撃手と違って姿が見えているぶん、いなしやすい相手と意にも介しません。「このまま押し切るぞ」。
ロイドと夜帷はまったく意味がわからない動きで全ての妨害を凌ぎつつ攻撃し、挙句にはボールを打ち返しながら、弾丸も同時にラケットで撃ち返して兄の体に当てて反撃します。
審判に大丈夫かと訊かれた兄は「あ・・ああ 今朝の牛乳に当たっただけだ」と言い訳し、これも信じてしまう実況。
兄の方は本気で負けたくないと歯を食い縛りますが、大きく立ちはだかるロイド。（相手がでかすぎる・・！！！）。最後はスマッシュを打ち抜かれて試合終了。フォニーペアの優勝です。
試合後、「・・アンタ 仕掛け全部見抜いてただろ？ それでいてこの圧倒的な勝負 完敗だ・・」と涙し、「オレは初めて 本気で悔しいと・・うっ・・」。
「おまえはまだ若いし才能もある これからはまっとうに腕を磨け きっといい選手になる」と諭されると、「うぅっ・・ガレッソさん！ オレまじめにがんばるっす！」と感動してロイドの手を握っています。
（任務達成だけでなく対戦相手の更生までしてしまうなんてさすが先輩好き）夜帷はブレません。ちなみに妹の方は（アホくさ・・）と虚しさを感じて、テニスをやめる決意をしたようです。
主催のキャンベルは兄の更生した姿を見て「フッ・・勝負には負けたが得るものはあった」とハンカチで涙をぬぐっていますが、「アンタ負けの総額わかっとる？」と冷静にツッコまれています。そこへ執事がやって来て緊急の連絡。何やら耳打ちしています。
優勝賞品としてカタログから『日向の貴婦人』を予定通り選んだ夜帷。しかし、キャンベルが待ったをかけ、「まことに申し訳ない その絵画だけはお渡しすることができなくなった」と拒否されてしまいます。
カタログにも記載されているのに何故、と夜帷は一応訊ねますが、「少々事情ができてね」とだけ答えるキャンベル。
夜帷とロイドは暗号通話で打ち合わせをし、おそらく保安局から手が回されたと推測。すぐに方針を決めると、「もしよろしければ現物を見て選ばせてもらっても？」と隙を作ります。
夜帷がコレクション部屋に案内されますが、ロイドは酔いが酷いので休憩していると別行動。『日向の貴婦人』がまだあるのを確認しつつ、夜帷はテニスバッグを棚に置きます。
執事が来てキャンベルに連絡。キャンベルは絵画をロビーで引き渡すよう指示します。執事が絵画を回収しに行くと、別の執事が絵画の確認をしています。勿論これは変装したロイド。
駆けつけた保安局の連中に手渡される『日向の貴婦人』。保安局は満足して帰って行きます。
夜帷は勧められた変な壺と、おまけで悪趣味な指輪を貰って退散。お抱え選手にならないかと軽く打診があり、「ＷＩＳＥとかけもちで働きます？」と夜帷に訊かれますが、「テニスはしばらく勘弁願いたい」とロイドは変装していた顔をべりっと剥がします。
ちなみに変な壺と悪趣味な指輪は、管理官へのプレゼントになるようです。夜帷の運転で帰路に着く二人。
「どっと疲れた・・」とひと息つくロイド。「渡せないと言われたときは正直少し焦ったが」とテニスバッグの底をいじると、丸く包まれた絵画がするりと出て来ます。
夜帷がテニスバッグに仕込んだ贋作を、変装したロイドが点検をするフリをしてすりかえて奪い取ったようです。
目的の暗号文が額縁ではなく、絵画の裏にある特殊インク（の痕跡）で助かったと言っています。額縁だとすりかえも出来なかったのですが、絵だけだったのでこの作戦が通用しました。
お互いに手柄を褒め合い、ニセモノを持って帰った保安局の連中を揶揄しながら、「何はともあれ」。
「任務完了（ミッションコンプリート）だ！」と手を打ち合わせるのでした。
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夜帷も大満足の結果となりました
３１話から始まったコンビでの任務が決着。中編シリーズ（？）になったスパイミッションが完了です。
ロイドの優秀さと、夜帷の一途な思いはブレませんでした。夜帷は狙撃手に狙われる一幕はありましたが、優秀なスパイだということを証明。
テニスバッグに贋作を忍ばせ、阿吽の呼吸でロイドが本物の絵画とすり替える手口はナイスプレーです。
テニス大会はまだ妨害があるとは思っていましたが、コートの細工やネットの上下、風、臭いボール（すぐに却下？）と狙撃手と目一杯用意してきました。それらを軽々とかわすフォニー夫妻ことロイドと夜帷。
最後は全部を避け切るものですから、スパイ任務なのかなんなのか、わからなくなっていました。
絵画の引取りでもひと悶着あるかとも思っていましたが、そこまで長引かせることなく先に書いたようにコンビプレーで回避。あっさりと決着が着きました。
夜帷のキャラが暴走しかけつつ、ギリギリのところでバレずにいるところが面白かったです。また活躍の場があるといいですね。
今回はアーニャとヨルはお休み。次回から新シリーズ突入ですかね。楽しみです。
「SPY×FAMILY」【３４話 MISSION:34】【コミックライク】
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