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ライドンキング【27話 大統領と入江の戦士】【感想・ネタバレ】【コミックライク】

27話「大統領と入江の戦士」

前回のあらすじ

魔族との全面戦争に突入しかけましたが、ミィナがカーニャを始祖種(ハイエルフ)と見抜き、味方になれと言います。カーニャ自身にその自覚はありませんでしたが、仲間のことを思って身を引き、自身の身柄をミィナに預けます。テレポートでダンジョンを脱出した魔族たち。崩壊するダンジョンに取り残されたプルチノフたちでしたが、ホッチたちの活躍とベルの魔法で窮地を脱します。ただ、目の前には巨大海洋生物が・・。

 

【漫画ネタバレ目次】「ライドンキング」【コミックライク】

「ライドンキング」【26話 大統領と森人(エルフ)の始祖】【コミックライク】

 

以下、27話のネタバレを含みます。

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海洋生物をあっさり突破 入江の村に上陸し、トリトン族と交流するプルチノフたち

聖王国の浜辺で、顔が魚、下半身が二足の半魚人が「お腹空いたギョ・・」と砂浜をいじくりつつ涙目で沖を見つめています。

 

そこへ現れた海神の竜神。白銀の巨大な竜の背中に乗っているのは、「わははは!!」と上機嫌なプルチノフとその一行です。

 

前話の終わりで海洋生物に囲まれていたプルチノフたちでしたが、あっさりと蹴散らしたようで、久々のライドンタイムです。サキとベルはひと息ついていて、ちびキャルマーは魚を頬ばっています。

 

自力で泳いで来たホッチたちがプルチノフを先導して上陸。竜神にお別れを告げると、「プピュー(またね!)」と軽やかに去って行きます。

 

その一連の流れを驚きの目で見ていた浜辺のトリトン族。小さな三又の槍で「な・・なんだお前たちは!!」と警戒態勢になっています。

 

「わっ! 半魚人(サハギン)!? 初めて見た!」「魔境の魔人みたいな」サキとベルが驚いていますが、「半魚人じゃない!! 我らはトリトン族ギョ!」と訂正してきます。

 

プルチノフが非礼を詫び、「私はプルチノフ この村の対岸に国を建てた者だ」と名乗ります。

 

トリトン族はどうやって海洋魔の巣を渡ってきたのかと問うてきますが、「いつも通りおじさんの肉体言語(グーパンチ)でお引き取り願ったみたいな」とサキ、ベルは呆れています。

 

プルチノフは騒ぎを起こすつもりはないことと、聖王国と交渉するために来たことを告げます。「君たちの代表者と話をさせてもらえるかね?」。

 

一方、そのトリトン族の住んでいるであろう寂れた村で、「なんだわん この干物は!」と積み上げられた干物を足蹴にし、「小魚ばかりではないか!」と横暴を働いているガラの悪そうな三匹の犬人戦士(コボルトウォリアー)。

 

トリトン族たちは「お お許しギョ!」とひれ伏しています。沖の大海魔獣が入り江に巣を作ってから、漁がまともにできなくなったと説明しています。

 

子供たちも飢えて死にそうだと訴えますが、犬人戦士たちは聞く耳を持ちません。「黙れ! 魚野郎ども!」「さ 魚ではない! 我らはトリトン族・・」と抵抗も空しく力の差は歴然です。

 

「明日までにまともな税を払えなければ この村は我らが聖戦士に焼き払ってもらうからな!」と脅しつけてきます。

 

「では明日までに価値のある海産物を用意したらいいのだな?」と割って入ったのはプルチノフ。「その海産物は私が約束しよう」。

 

「只人か・・」とプルチノフを見た犬人戦士は「帰依の証(ケイオスクロス)を見せろ」と言ってきますが、プルチノフはなんのことかわかりません。

 

帰依の証を持っていないプルチノフに、「やはり日照りの王国から来た侵入者か 魚ども! 侵入者の上陸を許しやがったな!?」と怒鳴りつけています。トリトン族にプルチノフらを殺せと命じます。

 

「誰だか知らないが悪く思うなギョ」「肉は美味しく食べてやるウオ!」と怯えながらもプルチノフらに向かって来るトリトン族ですが、「食わせるわけねーだろ 雷牙(ライガ)!」とサキの魔剣が炸裂。電撃で一蹴です。

 

ベルがまだ剣にチャージが残っていたのかと訊ねていますが、サキは軽い雷ならチャージなしでも出せるようになったと言っています。

 

「さすがサキちゃん天才みたいな」ベルも魔法の炎でトリトン族を追い払います。騒ぎたつトリトン族。

 

「待ちたまえ 我々は交渉に来たのだ 戦いを望むものではない」「ホントウオ?」とプルチノフが仲裁に入りますが、「邪教徒にダマされてんじゃねぇ」と犬人戦士が剣を構えてやる気を見せます。

 

「クルル・・(愚かな犬とも・・)」と前に出てきたのはボッチ。「クピッピ!(頭が高い!)」と蹴りを一閃。仲間のホッチは炎を口から吐き、もう一匹がベルとサキを庇います。その強さにサキもちょっと引き気味です。

 

一瞬で三匹が無効化されます。プルチノフは「殺してはいまいな?」と訊ねますが、「クルッピ(もちろんです)」とボッチは誇らしげに頷きます。

 

「安心したまえトリトン族よ 誰も殺しはしない 彼らは気を失っているだけだ」とトリトン族を安心させ、彼らには後ほど「穏便」に話し合ってお引き取り願うことを約束し、税のための漁の手伝いを申し出ます。

 

トリトン族はそのことについては感謝しつつも、入り江に凶暴な大海魔獣が住み着いてまともな漁ができないと訴えます。その大海魔獣がどんな奴なのかサキが訊ねると、恐ろしい一角大海獣という答え。

 

「それって・・」とベルが魔法の帽子から取り出したものを「解除(ブレイク)!」して「この角みたいな?」と大きな角を見せてやると、「ギョギョ!」「これはまさしく 一角大海獣の角!」と肯定が返ってきます。

 

「こいつならぶっ殺しちゃたからもう大丈夫よ」と答えるサキに、「うむ なかなかに凶暴で騎乗(ライドン)できなんだ・・」と腕組みをしながら残念そうなプルチノフ。

 

「どうやってコイツを・・」と目を剥くトリトン族。海竜の子がこの海獣に襲われているところにプルチノフが助けに入り、やむなく退治したとのこと。それで海竜と仲良くなってライドンさせてもらっていたようです。

 

事の真相を聞いて喜びを爆発させるトリトン族。その様子を見ながら「情緒の高低差が激しい連中ね」とサキ。「魔族の眷属のわりに善良みたいな」とベルは好意的です。

 

夜も更け、漁も順調だったようで村では魚がメインの宴が行われています。魚の味にサキやベルも満足しています。ホッチたちは海藻を美味そうに食べています。

 

サキとベルは平和な風景に少し拍子抜けしながら、魔族女が待ち構えていられたら命はなかったかもと話し合っています。

 

リィナの力を思い出し、「王国のどんな騎士でも敵わないと思う・・」と言いながらも(でも敵わないまでも・・この力があれば・・)と思案しています。

 

「ベルは勝てそう? トゲトゲのエルフ魔女とかいうのに」「ん? あんなちんちくりん この天才魔法少女の敵じゃないみたいな? でもちょっとだけ修行しなおすみたいな」。

 

「人質を盾にする卑怯者のくせに この天才魔法少女を上メセでコケにした報いは必ず受けさせてやるみたいな」とリベンジを誓うベルの顔が怖く歪んでいます。

 

引きつった笑みで応えつつ、サキはベルが対抗意識を燃やすということはその魔族が相当の使い手であると認識しています。ホッチたちも一緒に戦うと言っています。

 

プルチノフはトリトン族と話し合っていて、対岸に国を建てたことや、そこでは様々な種族が暮らしていること、聖王国に敵対する意図はないことを伝えます。

 

「ギョ~ そういえば聖騎士さまが只人の街の討伐に向かったとは聞いていたギョ」「でも 国王さまと仲良くしたいなら こいつらは良い只人ギョ」。

 

「そういえば先ほど犬人たちが帰依の証とやらの提示を求めていたが 只人に対してそれを求めるということは もしやこの聖王国にも只人が暮らしているのかね?」とプルチノフ。

 

もちろんと答えるトリトン族。混沌の神は人の形で信仰を差別しないらしく、混沌に帰依さえすれば聖王国の国民。なんなら犬人たちより住民は多いとか。

 

聖王国の役人や商人はほとんどが只人と言うトリトン族に、「ふーん 王国で何かやらかして逃げた人間が魔・・聖王国に流れてるって噂はホントだったんだ・・」サキは感心していますが、「他人事みたいに言うけど うちらも似たようなもんみたいな」とベルは冷静です。

 

トリトン族は「お前ら良い奴だからこれを渡しておくギョ」「トリトンの神官が祝福した混沌十字ギョ」と三又の槍先をデザインしたような小物を渡してくれます。帰依しなくても通行証として役立つのことで、プルチノフは有難く受け取ります。

 

「わしらトリトンに数百年前の威厳があれば お前たちを聖王さまに会わせることができたウオが・・」「わしらトリトンはもう数百年 聖戦士を生み出しておらぬギョ」「聖戦士のいない種族はこの聖王国では肩身が狭いギョ」「あの犬人どもが偉そうなのは当代の犬人王が聖戦士だからギョ」と内情を愚痴っています。

 

「へー じゃあ四つ耳も闘鬼(オーガ)も黒エルフも支配階級なのね」とサキが言えば、「あいつらが偉そうなわけがわかったみたいな」ベルの顔が悪い顔になっています。

 

トリトン族が聖都に向かうのかと訊くと、プルチノフは「いや 聖王に直接交渉する伝手を探る まずは死の谷の女王を訪れるつもりだ」と言います。トリトン族はそれを聞いてかなり驚いていました。

 

所変わって死の谷。女王エドゥが手下と組手をしています。組手というには荒々しく、相手の肉体を破壊しています。

 

それを見た手下たちはますます盛り上がり、「さすが女王さま!」「さすが当代の牙!!」「100年ぶりに現れた我らの聖戦士!!」と盛り上がっています。

 

エドゥは「まあゆっくりしていきな 今日は飛竜(ワイバーン)の肉でもてなすよ」とリィナとヨシュアスに言いますが、リィナはすぐ聖都に立つと断ります。

 

「そうかい」と立ち去るエドゥを「エドゥ姉!」と呼び止めるヨシュアス。「おじさんが来たら 必ず聖都に連れてきてね・・」とお願いしています。

 

「はっ どうせ今頃 海の底だろうが・・まあ辿り着けたなら・・あとはこの拳次第で考えてやるよ」とエドゥは闘志満々でした。

 

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海洋生物の群れを一瞬で突破、聖王国で一歩を踏み出したプルチノフ

前回から少し間が空きましたが、海洋生物の群れは瞬殺だったようです。プルチノフの目が輝いていましたから、こうなるのは必然でした。海竜と仲良くなって、久々のライドンタイムも満喫できたようで何よりです。

 

聖王国での第一歩はトリトン族との交流。魚と言われることを頑なに拒否し、「トリトン族」ということに誇りを持っているようでしたが、今後何かに絡んで来るのでしょうか。

 

漁場の入り江に大海魔獣が住み着いて漁ができず、犬人戦士に税を取りたてられて苦しい生活を強いられていたようですが、犬人たちはパワーアップしたサキ、ベル、ホッチで一蹴。

 

ちなみにホッチのうちの一匹は、炎の魔法を使えるようになっていました。騎乗している者の影響を受けるというようなことを前に言っていましたので、いずれこうなるかもという予感はありました。順調にレベルアップしています。

 

トリトン族のネックとなっていた大海魔獣は、既にプルチノフが肉体言語(グーパンチ)で倒してしまっているので問題なく漁も再開。プルチノフも手伝ったようで、和やかに宴が行われていました。

 

通行証もゲットして、次に向かうは死の谷エドゥとの対戦です。

 

間違いなく死闘となるでしょうが、プルチノフがどうやって勝つのかがミモノですね。エドゥもさばさばしてそうで、戦いの跡は素直に仲間になりそうな感じですが、ジェラリエはあっさり死んでしまいましたしね・・。

 

現世界側の話は前回の終わりに少しだけフリがありましたが進展なし。こっちはしばらく放置でしょうか。

 

聖王との面会はまだ先でしょうが、プルチノフだけではなく、サキやベルがどうリベンジするのかも注目です。

 

「ライドンキング」【28話 大統領と伝説の島】【コミックライク】

 

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