ライドンキング【1話 大統領と火炎翼竜(ワイバーン)】【感想・ネタバレ】【コミックライク】
1話「大統領と火炎翼竜(ワイバーン)」
以下、1話のネタバレを含みます。
「ライドンキング」(マガジンポケット)で試し読みできます。
プルチノフ登場
15年前、大国から武力で独立を勝ち取った中央アジアの一角、ブルジア共和国。その独立を主導したのが、ブルジア共和国終身大統領アレクサンドル・プルチノフ。虎に跨って颯爽と登場です。
プルチノフは「乗りこなす」という行為が好きで、馬、バイクはもちろん、戦車やサメも騎乗済み、国家さえも乗りこなしてしまいました。どこかに「騎乗欲」を満たしてくれるまだ見ぬ乗り物はないかと渇望しています。
しかし、国家元首としての仕事も忙しく、易々と探求に行くわけにもいきません。
部下からは防衛戦力として戦闘機の購入を打診されますが、それも既に乗り飽きています。ミサイルも「乗ることができない」ため却下。宇宙ロケットをノリで提案し、受け入れられてちょっと嬉しそうです。
少しばかり私欲が混じっているプルチノフですが、数々の武術や格闘技で黒帯を持ち、建国の英雄でもあるために大半の国民に支持されています。
政務に追われるプルチノフは外出の際、テロリストに狙われます。プルチノフの主導で銃の規制をしていたために、トラックを武器に突っ込んで来ました。
慌てる秘書を下げ、プルチノフは臆せずに対面し、足蹴りで地面を跳ね上げ、浮いたトラックを背負い投げで叩きつけてしまいます。素手でトラックに完勝です。
ところが、運悪くトラックがプルチノフの巨大石像に激突。頭部が落ちて来てプルチノフを直撃します。
そして・・異世界に転生しました!
どんなストーリーになるのかと思って読み始めましたが、異世界転生ものだったのですね。
主人公が若者でもなく、女性でもない、屈強で強面(こわもて)のおじさんです。どんな展開になるのでしょう。
転移した先は薄暗いダンジョン
スーツ姿のまま異世界に転移したプルチノフ。どうやらダンジョンのようですが、プルチノフはそこが異世界だとは知りません。洞窟に何らかの手段で連れて来られたと思っています。
扉を見つけ、外に出ますが、目の前にいたのは巨大な火炎翼竜(ワイバーン)。火を吹き、空を飛ぶワイバーンと2人の少女が戦っています。
映画の撮影かと思いますがスタッフも見つからず、少女は何かを呟いています。それは魔法の呪文でしたがプルチノフに知る由もありません。
少女の魔法が完成し、雷がワイバーンを直撃します。それがCGでないことに驚いています。
しかし、雷の魔法でもびくともしないワイバーン。少女2人は、「あの扉さえ開けば・・」とプルチノフが開けた扉を目指して逃げて来ますが、扉が開いていることと、プルチノフを見つけてこちらも驚いています。
ワイバーンはそのまま標的をプルチノフに定め、火炎を放とうとしますが、「映画の撮影を装っての暗殺」と勘違いしたプルチノフは飛び蹴りで反撃。更に地に落ちたワイバーンを「飛龍回転脚砕(ドラゴンスクリュー)」と命名した技で投げ飛ばします。
劣勢を悟ったワイバーンは上空に逃げて行きますが、プルチノフは逃しません。尻尾を伝って背中まで登り・・騎乗(ライドン)!
「至福」
未知の騎乗感にプルチノフは酔いしれます。
機械ではなく血の通った生き物の感触に、一瞬の隙を突かれてワイバーンには逃げられてしまいました。未練がましく飛び去った先を見つめるプルチノフです。
助けた少女は冒険者のサキとベル
プルチノフが助けた2人の少女は冒険者で、魔法剣士のサキと魔法少女(?)のベルと名乗ります。
トカゲ(ワイバーン)にまだ未練があるプルチノフは、まだあれはこのあたりにいるのかと尋ね、それなりにいると2人は答えます。
そうなるともはやプルチノフはここがどこだろうと構いません。大統領の任務を投げ出し、初の長期休暇を自らに許します。
そして、騎乗休暇(ライドンタイム)が始まるのでした。
感想
主人公がおじさんという時点でただの異世界転生モノではありませんが、チート級の強さを持ちながら、どこか抜けている印象のあるプルチノフ。
ひたすら「乗りこなしたい」という欲を満たすための物語になりそうです。
ファンタジー要素もばっちりありそうですし、画力も高いので迫力もあります。面白くなりそうですね。
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